
ミツバチと私たちの暮らし
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『ミツバチがいなくなれば、4年後に人類も滅びるだろう』
ミツバチの環境的重要性を説く有名な言葉です。
生はちみつを食べて、国内のミツバチの生息数を後押しすることは、すべての人々の暮らしに関わる重要なミッションです。

ミツバチと私たちの暮らし
ミツバチは、美味しいハチミツを生み出すだけではありません。 ポリネーターとして、私たちの暮らしと切り離すことのできない重要な役割を担っています。
日本の自然をつくるポリネーター
ミツバチは、受粉により草木や農作物の花を咲かせ実を結び、動物たちを養い森を豊かにします。豊かな森は水を蓄え、川を通して海にも恵をもたらします。ミツバチは、ポリネーターとして、私たちの暮らしを根源から支える重要な役割を担っています。
被子植物が誕生した白亜紀から、ポリネーターと自然の共生は、現在に至るまで続いています。 私たちが、春に桜で花見をしたり、四季折々の喜びを享受できるのは、ミツバチなどの昆虫のおかげであり、私たちがホッと一息つくコーヒーや、朝食のパンやご飯を味わう瞬間でさえも、ミツバチの絶え間ない献身的な働きによって守られているのです。
ミツバチ保護への世界的関心
近年、欧米でミツバチが突然いなくなる峰群崩壊症候群(CCD)が問題になり、日本では2008年頃に蜂群数が減少、一部地域において花粉交配用蜜蜂の不足が生じました。
国連環境計画(UNEP)は2011年に「世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はミツバチが受粉を媒介している」と報告しています。ミツバチがいなければ、私たちの食卓から色がなくなってしまうでしょう。
国連食糧農業機関は「ミツバチが世界農作物の 1 / 3 以上の受粉を担っている」と述べ、実際に日本の農業生産におけるミツバチの経済貢献額は約6,700億円と推計されていることから、私たちの暮らしへの影響が大きいことが伺えます。
ミツバチは、私たちの生活に欠かせない存在であり、彼らの保護は、環境保全(生物多様性)につながるとともに、すべての人々の暮らしに関わる重要なミッションです。
